お米の研ぎ汁の活用法
昔、刈り取りの終わった稲穂は捨てる所がありませんでした。
お米は食用に、稲穂(藁)はわらじなどに、籾殻は炭にして肥料などに、糠は漬物などに。そして精米の米研ぎ汁もたくさんの活用法があるのです。
現代でも通用する自然派のお役立ち素材として便利に活用できます。
米研ぎ汁は、言わばお米の栄養素の水溶液です。その活用法をご紹介いたします。
活用法の種類
- 灰汁抜き
- 筍やごぼうなど根菜類の下茹でに使うことで、灰汁抜きをすることができ、味が浸み込み易く仕上がる。大根やカブなど白い根菜類はさらに白さを増す。
- 身欠きニシンや乾燥数の子を戻すときにお米の研ぎ汁を使用することで、渋味やエグ味が取れて柔らかく仕上がる。
- おひつなどの木製食器の灰汁抜きにもなります。研ぎ汁に、お酢を50cc程度加え、2時間程度浸しておき、軽く水洗いして陰干しすると灰汁抜きされます。
- 魚の干物
- 魚の干物を戻すときに研ぎ汁を使うことで、クセや匂いが取れて柔らかく焼くことができます。
- プラスチック製容器
- ひと晩研ぎ汁にお弁当などのプラスチック製容器を浸け置きしておく事で、匂いをとることができます。
- 食器
- 食べ終わって汚れた食器を研ぎ汁に浸け置きしておくことで、油汚れが落ち易くなります。しつこい油汚れでなければ、洗剤をつけなくても流水で洗うと落ちます。油汚れが酷い場合でも、少量の洗剤で済ませることができて、環境にも優しいです。
- 板の間やフローリング・畳・洗濯
- 板の間やフローリング・畳などを研ぎ汁で拭くと、含まれる油分でツヤが出てピカピカに仕上がります。「yグロブリン」という成分が、界面活性剤の役割をするためです。
白物衣類の洗濯の濯ぎに使うと、白さとツヤが出ます。
- 板の間やフローリング・畳などを研ぎ汁で拭くと、含まれる油分でツヤが出てピカピカに仕上がります。「yグロブリン」という成分が、界面活性剤の役割をするためです。
- お庭の植物
- お庭の植物に有機肥料として利用できます。ヌカには栄養が多く含まれており、肥料として与えることで植物が元気に育ちます。
栄養価が高いので、多量にやると腐れやカビの原因になる場合があります。薄めて使用しましょう。鉢植えの場合は特に気を付けましょう。
- お庭の植物に有機肥料として利用できます。ヌカには栄養が多く含まれており、肥料として与えることで植物が元気に育ちます。
- 化粧水の代わり
- ヌカには、ビタミン・ミネラル・脂質・でんぷん質が含まれており、お肌の栄養補給に役立ちます。無農薬のお米のヌカを使えば、さらに安心です。
- お風呂
- お風呂に研ぎ汁を入れると、古い角質を吸着し、美肌効果が期待できます。体臭を緩和する働きもあります。
- 土鍋の使い初めに
- 土鍋の使い初めに研ぎ汁で煮ると、目に見えない土鍋の穴が塞がれてコーティングしてくれる他、土鍋特有の臭いを消すこともできます。土鍋の持ちも良くなります。
- 植物系オイルに混ぜる
- 植物系オイルに研ぎ汁を混ぜ、手をマッサージしてから洗い落とすと、荒れていてカサカサの手がすべすべに変わります。手荒れ防止にもなります。